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洋船モチーフ/歴史を記録したバティック [81203331]
商品詳細
TOKO batik ではなくAntique shop にて購入。
ジャワ島から集められたold batik とは趣きを異にする。
一枚の布から視野が広がる
自然と化学と歴史を感じさせる古更紗
★歴史的考察/工芸品に歴史を記録する一例
モチーフの洋船の帰属国は不明。
オランダ船とするのが妥当だが、ポルトガル船やイギリス船もスマトラ沖を航海した歴史がある。
大航海時代の蒸気船ともオランダや、イギリスの商船ともとれる。
ジャワ更紗のモチーフとしても登場する。
★自然と化学的考察
藍染、藍『インディゴ』の話
インディゴとは、インド藍を指し、藍色を産み出す藍植物、そして色素の物質名もインディゴと言う。
世界の代表的な藍植物4種
① 蓼科のタデ藍 日本
②豆科のコマツナギ インド(indigo)
③狐の孫科キツネノマゴ 東南アジア(琉球藍)
④アブラナ科woad 欧州
どれも決して珍しい植物ではない。
敢えて言うなら、どこにでも群生する雑草、育てるのは誰でもができる植物とはある専門家の言。
藍は案外身近にあるようだ。
ところが、インディゴ生成がことの外厄介な作業。布を染める藍を作るまでにおよそ100日を要する。
かくも厄介なインディゴの生成は、そもそもインディゴが水溶性でないから。
水に不溶の藍染料を可溶化させ、染織可能な状態にする工程が必須。
インディゴから酸素を切り離すこと(還元)で科学変態させたインディゴ白を繊維に染み込ませ、染液から取り出し空気に当てる酸化作用で布が青くなるというのが藍染が自然と化学を身近に感じさせる由縁である。
茜染め染料としてはインドネシアでは古くからNONIの樹皮や根を使用。
学名 Morinda CItrifolia、熱帯の海岸林としてよく見かける、こちらも身近な存在の植物。夏に白い花をつけ、風船のように空洞な実は海水に浮き海流散布した植物と言われる。「椰子の実の唄」のように日本の島島にも辿り着いたのか?
日本では「八重山青木」。
沈没船こぼれ話
2003年にバティック生産地で有名なチルボン沖で見つかった沈没船の沈没時期は西暦970年とのこと。積載物は中国五代時代の陶器などであり、船はマラッカ海峡周辺地で造船されたと特定さるている。
交易の要所らしいトピックスだ。
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商品の状態 | 目立った傷や汚れなし |
洋船モチーフ/歴史を記録したバティック
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